M67 fragmentation hand grenade

M67 grenade
第25歩兵師団第2ストライカー旅団戦闘団に所属する「ギムレッツ(Gimlets)」第21歩兵連隊第1大隊の兵士

M67破片手榴弾(M67 fragmentation hand grenade)は、近接戦闘において小火器の火力を補うために主に使用される防御用の手榴弾である。朝鮮戦争やベトナム戦争で使用された旧式のM26系列、および第一次世界大戦以来のMk 2手榴弾の後継として開発されたM33をベースに、さらなる改良を加える形で設計された。その外観の形状から通称「ベースボール」とも呼ばれ、一般的な兵士が容易に遠投できるよう最適化されている。本体内部に高爆速のコンポジションB炸薬を充填し、内壁に施された溝(プレセグメント加工)によって、爆発時に均一かつ殺傷能力の高い鋼鉄破片を周囲へ均等に飛散させる構造を持つ。安全ピンの誤抜脱を防ぐためのセーフティ・クリップを備えており、レバー(スプーン)が解放されることで時限式の信管が作動し、数秒の遅延を経て起爆する仕組みである。

Official Name (正式名称)M67 fragmentation hand grenade
Country of Origin (開発国)アメリカ合衆国
Manufacturer (製造メーカー)Day & Zimmermann
Designed (設計年)旧式のM26系列やM33手榴弾に安全クリップを追加するなどの改良・近代化を図る近代化プログラムのもと、1950年代後半からの開発プロセスを経て仕様が策定されたため設計年は1950年代後半であり、その後生産体制が確立され、ベトナム戦争中の1968年にアメリカ軍へ制式採用および実戦部隊への初号機配備が開始されて公式な運用開始は1968年である
Primary Operators (主な運用組織)アメリカ合衆国アメリカ陸軍アメリカ海兵隊アメリカ海軍アメリカ空軍(全軍の歩兵・戦闘コンポーネントおよび各種特殊作戦部隊において主力破片手榴弾として現役運用)
カナダ:カナダ軍(「C13 手榴弾」の名称でGeneral Dynamics社のカナダ部門が国内ライセンス生産を行い、陸海空の各戦闘部隊にて主力装備として現役運用)
日本陸上自衛隊(普通科部隊をはじめとする各職種部隊において、対人投擲用の制式手榴弾として導入・現役運用)
サウジアラビア:サウジアラビア武装軍(サウジアラビア陸軍などの各地上戦力・近接戦闘コンポーネントにおいて、アメリカからの対外有償軍事援助[FMS]等を通じて調達し現役運用)
トルコ:トルコ武装軍(トルコ陸軍等の主要軍種において、標準的な近接戦闘用投擲アセットとして現役運用)
オーストラリア:オーストラリア国防軍(2007年に国産のF1手榴弾で発生した安全上の不具合事案を受け、暫定的な代替措置としてM67を公式調達し運用。その後もライセンス生産を含む形で一定数が維持・運用されている)
アルゼンチン:アルゼンチン軍(過去のフォークランド紛争等での使用実績に続き、現在も陸上戦力等の戦闘コンポーネントにおいて制式アセットの一部として現役運用)
Type (種類)破片(Fragmentation)
Filler Type (炸薬・内蔵化学物質の種類)Composition B
Filler Weight (炸薬・薬量)6.5 oz (約 180 g 〜 184 g)
Fuze Type (信管方式)延期信管(Pyrotechnic delay M213 fuze)
Delay Time (遅延時間)4.0 – 5.0 seconds (または 4.0 – 5.5 seconds)
Dimensions (外寸)全長(全高)90 mm (3.53 in) × 直径 64 mm (2.5 in)
Total Weight (総重量)14 oz (約 397 g 〜 400 g)
Effective Radius (有効加害・効果半径)致死半径 5 m (16 ft) / 負傷(加害)半径 15 m (49 ft) ※最大破片飛散距離は約 230 m 〜 250 m
Deployment Method (投擲・運用方式)手動投擲(Hand-thrown)※一般的な兵士による平均投擲距離は約 30 m 〜 45 m
  1. By Tech. Sgt. Michael Holzworth – https://www.dvidshub.net/image/669579/1-21-soldiers-train-with-m67-hand-grenades, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=115893180

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